Catamaran カタマラン
Catamaranカタマラン
カタマランというのは双胴艇の事です。船は単体艇と双胴艇に分かれています。カタマランは昔ポリネシア人が大洋を渡り
新開地を求めた船で、ポリネシアンカヌーを大きくし二艘を繋ぎ合わせ航海したのが始まりと思われ、この居住性に優れキー
ルと呼ばれる竜骨の無い事により軽くて速い特徴を持ったカタマランに現代人が目を付け今風のカタマランになったのです。
ここで言うカタマランは昔の帆船時代の船からイメージするヨットばかりではなく盛んにモーターヨットや客船として造られている。カタマランは双胴のため単体艇より揺れが少ない。単体艇は船の安定性を求めるため重心位置を下げる、その重心位置を基
点に船が揺れるため揺れが大きい、カタマランは二つの船体が足を開けたように踏ん張るため揺れが少ない、そして船体と船
体の間に大きなスペースを造れる事が単体艇より有利だと思う。
それではカタマランは不利な点は無いのか?といいますとよく言われることの一つに大波で横転すると起き上がれないことで
す。ヨットの場合単体艇は横転してもキールに錘を入れ重心があるので一回転して起き上がれます、ヨットの構造上起き上が
れないのも有りますが多くは起き上がることが出来ます。
これを安全と勘違いしている事が多いのですが、嵐でヨットが一回転するほどの状態のとき底に乗っている人間は何らかの怪
我なり海に放り出されたり、ヨットもマストが折れたりするのが普通でたぶん船は航行不可能になるでしょう。もう一つ船体に錘
の入っている単体艇のヨットはある一定の海水が船内に入ってしまうと沈んでしまいます。この時乗組員はライフラフトと言う救
命いかだに乗り移り海上を漂う事になります。運良く助けられれば良いのですが自分たちでサバイブしなければならない。救
命用イカダには最低限の水や食料、救命用信号などが積み込まれていますが間違って海に落とすかも知れないし救命信号
が届かないかも知れない。よくある映画のシーンのような状態です。
ではカタマランはどうか?カタマランは横転すれば起き上がれません。カタマランの船底には非常用出口が付けられておりそこ
から出入りが出来ます。カタマランにはキールの付く錘がありませんので海水が入ってきても不沈なので裏返った状態で助け
を待ちます。これが大きな救命用イカダに早代わりして積み込んである救命信号機で助けを求めます。多分水も飲め、食料も
何とか食べられるでしょう。
こうして単体艇と双胴艇を比べて見ると最悪な場合どちらも安全とは言えず甲乙付けがたい、あえて言うならばどちらも被害を
被り船は壊れるのだから、運悪く沈んでしまうより横転したまま助けが来るまで浮いていられるカタマランが有利では?と私は
考える。しかし万が一の転覆は別にして、これには条件がある。外洋の大きな波長に耐えられるサイズのカタマランであること
小さいと簡単に横転するためキールのある単体艇の方が有利である。
ヨットでの外洋セーリングを考える時横転すると言う極限を考えるが昔のように情報がなかった時代では大洋の真中で嵐に会
い、横転して行方不明になりサバイブすることなど今では稀であり装備さえ備えていれば何時でも連絡は取れ天気予報も得れ
る時代である。ヨットのセーリングで安全に航海する秘訣は天気を読むことであると言い切ってもよいと思います。
危険度は一番危険なのは陸上の車でしよう、ヨットは山登りより安全です。飛行機は墜落しますがヨットは簡単には沈みません。
例えば、ここニュージーランドから南太平洋の近くの島までセーリングしようとする、距離は1200マイル位とします。クルージン
グ用単体艇では10日~2週間ぐらい掛かるけれど、カタマランでは6日で到着するでしょう。
その時、オーストラリアに低気圧があり一般的に3日~4日でニュージーランドに移動してきます。ニュージーランドからセーリン
グをして2~3日目までが海が荒れることの多い海上ですその地域を過ぎると台風や熱帯低気圧が発生しない限り
穏やかな海域なのです。そこでニュージーランド上を低気圧が通り過ぎた直後から風は南風に変るのでその風に乗ってヨット
は南太平洋に向かうのです。ここで問題になるのは低気圧が通り過ぎ高気圧に覆われると風が弱まりヨットが走らなくなってし
まう。クルージング用ヨットは長期のセーリングのため生活物資を積み込んでいますので重たくなっており船足が遅い、
安定した海上に行くまで予想以上の時間が掛かり次の低気圧に引っかかってしまう事がある。
これを嵐に会うといわれる。船足の速いカタマランはこの時点で安全海域に到着しており目的位置に安全に着く事が出来る。
天気は地球の自転に伴い西から東へ多くは移動するので天候を読めば2~3日前には何処の海上が荒れると判断できるた
め、それを避けるように航海すれば安全に目的地に行くことが出来る。今では宇宙からの写真で天気が何時でも見られ
GPSで自船の位置が10メートルと狂わずわかる時代なので装備さえ揃えそれを読み取れば台風以外は安全に航海できる時
代である。台風の場合は突然発生する可能性があり読めない事もあるそのため台風シーズンはその海峡を航海しないのが一
般的と成っている。天気が読め嵐に会わない事が出来れば横転する心配もなく、船足の速いカタマランは悪天候からも逃げら
れ揺れも少なく安全に航海する事が出来る。 もう一つ有利な事は世界中セーリングをするといっても場所から場所へ移動
するのに長くて1週間から2週間ぐらいセーリングをして1ヶ月や2ヶ月停泊しているのが一般的なクルージングでありその停泊
中時、カタマランの居住性の良さは単体艇には出せない浮かぶ家と早代わりする。大きさのわりにキールに錘がなく船重も軽
くエンジンも両サイドにあり船の回転性能がよく取り回しが楽である。今は昔と違い計器類やサテライトを簡単に利用できるた
め到着時間なども1分以内の正確さで計算でき港に入る前にインターネットでレストランを調べ到着時間に食事がヨットに運ば
れてくる事も夢の時代ではなく、昔のヨット乗りのイメージは日に焼け真っ黒い顔をした髭もじゃのイメージでしたが今のヨット
乗りは青白く船内で計器を見ながら航海をしており帆を調整する時は天候の荒れているときが多いので太陽が出ていない時
が多く海の男のイメージは青白いものである。
一見、総て良い様に思うカタマランにも値段が高くなるという問題がある。二つ船体があるため多くのものが二重に必要と
なってくる、それとマリナー停泊には大きなスペースが必要となるため場所が得にくいことと高くなる。船は本来生活では必要
なものではなく贅沢品であり金が掛かるのは当たり前の事であり、止めとけば安上がりなのだがカタマランを持って見たいと思うのである。
そこで今我々夫婦は家を売りに出しカタマランを買うべき挑戦中なのです。www~~~~
出来合いのカタマランを買うとかなり高額なので我々夫婦では重荷となってしまう。そこで自分たちで造ろうと考えているところです。例えば、我々が今予定しているカタマランはNZ$1億ぐらい買値がします。これを自分で造ると半額ぐらいにまで落とせると計
算しています。総て自分で造るわけには行かないので難しいところはオーダーして出来る限り自分たちで造る。
ヨット建造費は総てと言っても良いぐらい労賃が掛かる手造り物です。この労賃を如何に下げるかがコツとなって来るでしょう。
そこでもし、一緒に造って見たい、出来たらカタマランで世界中セーリングして見たい、カタマランを造り完成後売ろう、とか思う
人が集まれば、ぜひ一緒にカタマランを建造したいと思うのですがいかがでしょう。
このヨット造りは、リタイヤ後、時間と多少の金に余裕があり、何かをやりたいと思った時に、大きなプラモデル造りのように考
えて造る喜びを味わうためにも有意義な時間を過し楽しめると思うのです。
例えば何人かで資金を出し合いカタマランを造るとします、完成後無論試乗はしますが売ることになれば1億で売ると仮定す
れば半額儲かり皆で分ければ良いと思うのです。カタマランでセーリングを皆でしようと思えばすれば良いし、個々の夫婦で
セーリングがしたいと思えばメンバーから借りると言う形を取り使用料を払い自分で持つより安くセーリングが出来るし行く先々
では浮かぶホテルとして仲間が飛行機で飛んできてそこを基地として観光などをしたり、移動の時だけメンバーと一緒にセー
リングをして到着地から飛行機で帰ることも可能である。
これからは我々団塊の世代がリタイヤし世界中で世界クルージングの旅をする人達が増えると思う。その人達を対象にカタマ
ランを売ればきっと売れるに違いないと思うのですがいかがでしょうか?。
どうしても単体艇(モノハル)が好きで昔ながらのセーリンがしたいと思われる方は、我々が所有している
ヘレッショフ36(38フィート)スループ(一本マスト)を売りに出していますのでかっていただけませんか?
必要と有ればセーリングを教えますしナビゲーションやメンテナンスその他クルージングに必要な事柄をコーチいたします。
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