Friday, November 25, 2005

Catamaran カタマラン


  Catamaranカタマラン
カタマランというのは双胴艇の事です。船は単体艇と双胴艇に分かれています。カタマランは昔ポリネシア人が大洋を渡り
新開地を求めた船で、ポリネシアンカヌーを大きくし二艘を繋ぎ合わせ航海したのが始まりと思われ、この居住性に優れキー
ルと呼ばれる竜骨の無い事により軽くて速い特徴を持ったカタマランに現代人が目を付け今風のカタマランになったのです。
ここで言うカタマランは昔の帆船時代の船からイメージするヨットばかりではなく盛んにモーターヨットや客船として造られている。カタマランは双胴のため単体艇より揺れが少ない。単体艇は船の安定性を求めるため重心位置を下げる、その重心位置を基
点に船が揺れるため揺れが大きい、カタマランは二つの船体が足を開けたように踏ん張るため揺れが少ない、そして船体と船
体の間に大きなスペースを造れる事が単体艇より有利だと思う。
それではカタマランは不利な点は無いのか?といいますとよく言われることの一つに大波で横転すると起き上がれないことで
す。ヨットの場合単体艇は横転してもキールに錘を入れ重心があるので一回転して起き上がれます、ヨットの構造上起き上が
れないのも有りますが多くは起き上がることが出来ます。
これを安全と勘違いしている事が多いのですが、嵐でヨットが一回転するほどの状態のとき底に乗っている人間は何らかの怪
我なり海に放り出されたり、ヨットもマストが折れたりするのが普通でたぶん船は航行不可能になるでしょう。もう一つ船体に錘
の入っている単体艇のヨットはある一定の海水が船内に入ってしまうと沈んでしまいます。この時乗組員はライフラフトと言う救
命いかだに乗り移り海上を漂う事になります。運良く助けられれば良いのですが自分たちでサバイブしなければならない。救
命用イカダには最低限の水や食料、救命用信号などが積み込まれていますが間違って海に落とすかも知れないし救命信号
が届かないかも知れない。よくある映画のシーンのような状態です。
ではカタマランはどうか?カタマランは横転すれば起き上がれません。カタマランの船底には非常用出口が付けられておりそこ
から出入りが出来ます。カタマランにはキールの付く錘がありませんので海水が入ってきても不沈なので裏返った状態で助け
を待ちます。これが大きな救命用イカダに早代わりして積み込んである救命信号機で助けを求めます。多分水も飲め、食料も
何とか食べられるでしょう。
こうして単体艇と双胴艇を比べて見ると最悪な場合どちらも安全とは言えず甲乙付けがたい、あえて言うならばどちらも被害を
被り船は壊れるのだから、運悪く沈んでしまうより横転したまま助けが来るまで浮いていられるカタマランが有利では?と私は
考える。しかし万が一の転覆は別にして、これには条件がある。外洋の大きな波長に耐えられるサイズのカタマランであること
小さいと簡単に横転するためキールのある単体艇の方が有利である。
ヨットでの外洋セーリングを考える時横転すると言う極限を考えるが昔のように情報がなかった時代では大洋の真中で嵐に会
い、横転して行方不明になりサバイブすることなど今では稀であり装備さえ備えていれば何時でも連絡は取れ天気予報も得れ
る時代である。ヨットのセーリングで安全に航海する秘訣は天気を読むことであると言い切ってもよいと思います。
危険度は一番危険なのは陸上の車でしよう、ヨットは山登りより安全です。飛行機は墜落しますがヨットは簡単には沈みません。
例えば、ここニュージーランドから南太平洋の近くの島までセーリングしようとする、距離は1200マイル位とします。クルージン
グ用単体艇では10日~2週間ぐらい掛かるけれど、カタマランでは6日で到着するでしょう。
その時、オーストラリアに低気圧があり一般的に3日~4日でニュージーランドに移動してきます。ニュージーランドからセーリン
グをして2~3日目までが海が荒れることの多い海上ですその地域を過ぎると台風や熱帯低気圧が発生しない限り
穏やかな海域なのです。そこでニュージーランド上を低気圧が通り過ぎた直後から風は南風に変るのでその風に乗ってヨット
は南太平洋に向かうのです。ここで問題になるのは低気圧が通り過ぎ高気圧に覆われると風が弱まりヨットが走らなくなってし
まう。クルージング用ヨットは長期のセーリングのため生活物資を積み込んでいますので重たくなっており船足が遅い、
安定した海上に行くまで予想以上の時間が掛かり次の低気圧に引っかかってしまう事がある。
これを嵐に会うといわれる。船足の速いカタマランはこの時点で安全海域に到着しており目的位置に安全に着く事が出来る。
天気は地球の自転に伴い西から東へ多くは移動するので天候を読めば2~3日前には何処の海上が荒れると判断できるた
め、それを避けるように航海すれば安全に目的地に行くことが出来る。今では宇宙からの写真で天気が何時でも見られ
GPSで自船の位置が10メートルと狂わずわかる時代なので装備さえ揃えそれを読み取れば台風以外は安全に航海できる時
代である。台風の場合は突然発生する可能性があり読めない事もあるそのため台風シーズンはその海峡を航海しないのが一
般的と成っている。天気が読め嵐に会わない事が出来れば横転する心配もなく、船足の速いカタマランは悪天候からも逃げら
れ揺れも少なく安全に航海する事が出来る。  もう一つ有利な事は世界中セーリングをするといっても場所から場所へ移動
するのに長くて1週間から2週間ぐらいセーリングをして1ヶ月や2ヶ月停泊しているのが一般的なクルージングでありその停泊
中時、カタマランの居住性の良さは単体艇には出せない浮かぶ家と早代わりする。大きさのわりにキールに錘がなく船重も軽
くエンジンも両サイドにあり船の回転性能がよく取り回しが楽である。今は昔と違い計器類やサテライトを簡単に利用できるた
め到着時間なども1分以内の正確さで計算でき港に入る前にインターネットでレストランを調べ到着時間に食事がヨットに運ば
れてくる事も夢の時代ではなく、昔のヨット乗りのイメージは日に焼け真っ黒い顔をした髭もじゃのイメージでしたが今のヨット
乗りは青白く船内で計器を見ながら航海をしており帆を調整する時は天候の荒れているときが多いので太陽が出ていない時
が多く海の男のイメージは青白いものである。
  一見、総て良い様に思うカタマランにも値段が高くなるという問題がある。二つ船体があるため多くのものが二重に必要と
なってくる、それとマリナー停泊には大きなスペースが必要となるため場所が得にくいことと高くなる。船は本来生活では必要
なものではなく贅沢品であり金が掛かるのは当たり前の事であり、止めとけば安上がりなのだがカタマランを持って見たいと思うのである。
  そこで今我々夫婦は家を売りに出しカタマランを買うべき挑戦中なのです。www~~~~   
出来合いのカタマランを買うとかなり高額なので我々夫婦では重荷となってしまう。そこで自分たちで造ろうと考えているところです。例えば、我々が今予定しているカタマランはNZ$1億ぐらい買値がします。これを自分で造ると半額ぐらいにまで落とせると計
算しています。総て自分で造るわけには行かないので難しいところはオーダーして出来る限り自分たちで造る。
ヨット建造費は総てと言っても良いぐらい労賃が掛かる手造り物です。この労賃を如何に下げるかがコツとなって来るでしょう。
そこでもし、一緒に造って見たい、出来たらカタマランで世界中セーリングして見たい、カタマランを造り完成後売ろう、とか思う
人が集まれば、ぜひ一緒にカタマランを建造したいと思うのですがいかがでしょう。
このヨット造りは、リタイヤ後、時間と多少の金に余裕があり、何かをやりたいと思った時に、大きなプラモデル造りのように考
えて造る喜びを味わうためにも有意義な時間を過し楽しめると思うのです。
例えば何人かで資金を出し合いカタマランを造るとします、完成後無論試乗はしますが売ることになれば1億で売ると仮定す
れば半額儲かり皆で分ければ良いと思うのです。カタマランでセーリングを皆でしようと思えばすれば良いし、個々の夫婦で
セーリングがしたいと思えばメンバーから借りると言う形を取り使用料を払い自分で持つより安くセーリングが出来るし行く先々
では浮かぶホテルとして仲間が飛行機で飛んできてそこを基地として観光などをしたり、移動の時だけメンバーと一緒にセー
リングをして到着地から飛行機で帰ることも可能である。
これからは我々団塊の世代がリタイヤし世界中で世界クルージングの旅をする人達が増えると思う。その人達を対象にカタマ
ランを売ればきっと売れるに違いないと思うのですがいかがでしょうか?。

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今我々は、ニュージーランドのタウランガというところで日本人ツーリストを対象としてロッジを経営しているのですが、
そろそろリタイヤしようと計画しています。このロッジを売り金が入ったとしても日ごろの貧乏性では上手く金を使えず貯金か何かの形で残すのが関の山ではないか?と考えてしまう。
そこでこのロッジを安い値段で、同じような考えを持つ同じ世代のリタイヤした人に開放できないか?と考えて見ました。
このロッジを始めた頃から我々は経営者には見えず、人が訪ねて見えるとよく「経営者の方は今何処にいらっしゃいますか?」と聞かれ、私が「経営者です」と答えると聞いた人は気まずそうな態度を示したものです。
どうせ我々は経営者には見えないのだから、このまま使用人として生きるべきではないか?と考える日々です。
  そこでもう一つの遣り甲斐として、資金を出し合いヨット造りをやってみたい。「このニュージーランドでリタイヤ後のひと時を過したい」といった人達が集まれば、安くこのロッジを解放して泊まり、一緒にヨットを造れるのではと思う。
  私はこの国に住み着いてもう15年以上経って思いますが、日本人と違い西洋人系の人は独立心が強いと言うか?自分勝手というか?家族ぐらいしか仲良くしている人を見かけない。皆で集まって楽しく過すのはクラブみたいな趣味の会ぐらいに思う。
又これがお互いに好きな道であり趣味のため時間を割いたり出費したりと一番精力を使うように感じる。
我々もクラブに参加するときや好きな海に出る時、釣りして居る時が今の人生において一番楽しい時間でありやって見たいことでもあり人々と交じり合う時間でもある。
そこで日本人同士が集まって老後のひと時を共有しようと考えた時、やはり趣味などの共通性が有る方が上手く行くのではないか?一般の日本人は仕事が趣味という人が多いのだが、これでは素晴らしい老後を過すことが出来ないと思う。もちろん仕事をして働いていればわずかな金も入ってくるだろうし仕事に追われて時間もつぶせる。現役を離れ低賃金で老後を過すのも一案では有るが、せっかくある程度の資金と時間、まだ何かをやれる健康があるのだからその大事な自分の時間を安売りして過すより、今まで少しは持った事のある夢とロマンのためにおのれの人生を使って見てはいかがでしょうか?
そこで未知の世界かも知れないがヨットなど造りニュージーランドで生活をしませんか?と誘いたい。
  ここで問題となるのは、この国に住むためのビザの事です。現実的には永住権は45歳以上は難しいと言えるでしょう。
多分、45歳以上では特殊な技術を持ち英語が出来る人でなければならない。
無条件でこの国に永住するにはNZ$2億ぐらい必要となり、こんなにお金をかけて住む必要があるのか?と考える。
もう一つは本国で5年以上ビジネスの経験がありNZ$2億ぐらい金を持込みビジネスをする人、これも難しい。
一番簡単なのは、3ヶ月に一回出国する事である。一番近い国オーストラリア成らば今NZ$100ぐらいで行くことが出来るし、たまに日本へ里帰りもすれば生活に変化がある、これが一番安く付く方法ではないか?と考える。
今はまだ決まってはいないがいずれリタイヤビザと言うのが出来、リタイヤする人に長期のビザを与える許可が下りると思います。条件はまだハッキリとは決まっていないようだが、世界中団塊の世代がリタイヤするため大きな金額が世界中動くのでそれを狙ってビザの取り決めも変ってくると思います。今のところ医療問題を如何するか?で考えがまとまらない様子であり年寄りに医療費がかさむことが未解決の問題として残されているのです。
この国は基本的に住民の医療費は無料となっており、国も医療費がかさむことと医者の国外流失に悩んでいるのが現状です。
  もう一つこの国の特筆すべき良い事は、老人が生き生きとして生きていることでしょう。老人だけでなく身体障害者なども当たり前の事ですが一個の人間として生き生きと生きることの出来る国である。どこかの国のように生産性が無いと阻害する国ではないと感じる、私のようなちょっと頭の悪い人間でも幸せに生きて行ける国である。
  ビザの話しに戻りますが、日本とニュージーランド、他の国を混ぜ動く事によりビザの問題は解決できるように思うのです。
一般に退職された方を見ていますとまず旅行をなさいます。3ヵ国も毎年旅行すると何処の国もどんな旅も感激度が薄れマンネリ化してくるのが一般的です。最後にはやっぱり自分の家の方が気楽で金も掛からないと元の生活に戻って行くのが普通です。でも周りの人が旅行すれば何と無くプレッシャーが有るし、旅行も行かないで家でやることもなく毎日ゴロゴロしているだけでは家族にも嫌がられてしまいます。そこで何かやることと旅行、自分の国や家、などを共通できる案は無いものか?と考えて見ますとニュージーランドに短期間住み日本へ行き来しながらヨットなるものを造る。「未知の世界である海の世界を想像しながらヨット造りをすることで遣り甲斐と、刺激、新しい物に挑戦する喜び、自分の自由な時間を自分のために使える満足感、外国生活、日本への里帰り、などが両立できる生活をして見ませんか?」 ヨットが完成したらこの船で世界中をセーリングして回り、行く先々でヨットを我が家として生活、観光、ささやかな冒険などをして過ごし、ヨットを置いて里帰りに日本へ帰ることも出来る。
勿論我々も同じく我が家に帰ることが出来るし又次の国に行くときは飛行機を使いヨットに戻る。こんな生活をするには仲間が必要となってきます。お互いに力仕事を分かち合い資金を出し合い一つの夢とロマンに向かってゆく、こうした仲間、お互いに若いときのように何でも出来る体力、健康、勇気、がなくなりつつある今、長年培った知恵と資金を出し合い一つの目的へと老後の人生をエンジョイしたいと思いませんか?
  資金の話しですが、ヨットという乗り物は手造りのため、一般的に言って売値の3分の一が材料費、3分の一が労賃、3分の一が売る側の儲けとなっています。
そこで、我々で出来る限り労働をして労賃を浮かし手に負えないところはプロにやってもらう事として、この時点で自分たちが経営者となり老後の仕事を確保する。こうしてヨットを造ると売値側の利益と労賃が浮く事になり、大目に見ても半分の金額でヨットが完成する事になる。将来的にもこのヨットを売るとき元金は取り戻す事が出来、上手くすれば利益が出る可能性もある。
先ほども言いましたが我々団塊の世代が世界中に溢れ昔より健康に長生きするようになるとヨットで世界を気ままにセーリングをしたいと考える人達も多くなることでしょう。実際に今セーリングをしている人達の多くはアメリカ人です。次に目に付くのがヨーロッパ人、オーストラリア人、ニュージーランド人、政情の不安からサウスアフリカ人、次に日本人といったところです。一般的にアメリカ人の船はサイズが大きくオーストラリア、ニュージーランドと続きます。
これは財政とヨットを置くためのスペースの問題が絡んでいるように思います。もう一つ特筆すべき事はニュージーランドで多くのアメリカ人のヨットが造られていることです。ニュージーランドはご存知の様にヨット大国で技術も進んでいます。この国で世界中セーリングして回るヨットを造る事は将来的に見てもヨットの信頼性がありいいヨットが造れることになります。
よく「アメリカ人を見ていると将来日本人も同じようになって来る」と言われます。今どこへ旅行してもどこも特徴の無い変化の無い旅行ばかり溢れ面白みに欠ける。このヨットの旅は適当に刺激があり今は航海機器が良くなっており装備と使い方さえ正しければ安全に航海でき陸上を旅するより安全です。よくヨットや船の事故がニュースで流されていますが、ニュースというのは珍しいからニュースになるのであり、車の事故のように日常茶飯事ではたいしたニュースにはならないという事です。
もう一つ言わなければいけない事は、ヨットで世界をセーリングすると言ってももう冒険的な事はないということです。
どこに行っても世界中のヨットが居ます。言い方を替えれば処女峰はなくなりバリエーションルートが残されているだけで決して目新しい世界ではない、と言ったチョッとガッカリするような冒険的な要素の無い世界となっているのが現実なのです。
  そこで老後を安全に、気楽に、世界を回ることが出来るヨットという考えから私はカタマランを造りたいと考えているのです。
外洋セーリングを目的としたカタマランは外洋の波長に対して安全な様に最低40フィート以上のヨットが必要になってきます。それに加えて仲間で行くには水や燃料、食料、身の回り品、プライバシーなどなどの関係から、50フィートぐらいを目標としています。このぐらいのヨットであれば何人かの人員と装備などを持ち安全に居心地良く生活しながらヨットの旅が出来ると思います。何人ぐらい?といえば8人ぐらいが居心地良く過せるスペースだと考えています。セーリング中というのは必ず交代で見張り操船しますのでスペースを有効に使うことが出来必要な時は皆で力をあわせ操船します。普段は見張っている事が一番重要な仕事でしょう。
  目的地に着くとヨットを家にして生活をするのですが、このときにもカタマランの居住性の良さが生きてきます。世界をクルージングすると言っても多くの時間は行く先々で停泊している事が多く、カタマランの浮かぶ家のありがたさを感じるときでしょう。
もし予算が多くありヨットを買えたとしたら、ヨットを買ってクルージングに行くか?と考えますと答えはNOでしょう。
ここニュージーランドには世界から多くのヨット乗りがやってきます。我々も以前は南太平洋を夫婦でセーリングした経験もあり、多くのニュージーランド人セーラーも顔見知りです。この経験から言って世界をクルージングするといっても3年もあれば終わってしまいます。そこで何年かヨットの建造に時間を掛け夢を楽しみ、ニュージーランド生活を楽しみながら過す、これならモもっと老後の楽しい刺激のある夢とロマンに満ちた時間を楽しみながら過せると思うのです。
もう一つヨットを建造する良さは、一旦海に出ると自分たちの力だけで総てを基本的には解決しなければいけないというのが基本となっています。この時、自分たちの手でヨットを造った経験があれば問題が起きたときに焦らず、慌てず、対処できるのです。海での遭難や事故の多くは不安からパニックになることが原因で起こることが多く、ヨット造りをしてヨットに慣れ親しんでいると問題が起こっても直ぐにどうすれば良いかという事がわかり落ち着いて対処できる、これがみんなの安全に繋がるのです。この事は多分セーリングする上で一番大事なことだと思います。
  仲間を作る上で上手くやってゆけるか?という問題が有りますが、私にとっても一番難しい問題なのです。ヨットを造るということで仕事と目的を同じにして繋がりを持つ、これから先のクルージングに対して未知の不安から助け合わなければいけないと言ったお互いの強い繋がりが育って行くように思う。このヨットを造る段階において協力するという事をお互いに身に付けて行く、決してルールで縛りあうのでは無く一つの目的に対して協力するという仲間作りが出来るように思う。
ヨットという狭い空間に何人もの人間が生活するという事は問題も起こりやすく、問題が起こる前に話し合い一緒に生活する訓練を持つためにもヨット造りは役に立つのではないか?と考えます。このヨットを造る時間の方がきっと一生の思い出となることでしょう。